青汁新聞【ケールの成分や効果、レシピなどを紹介】

南国中央病院・副院長 速瀬啓純(はやせよしずみ)先生のコラムや遠藤青汁の新商品、ケールを使ったレシピなどを紹介しています。

青汁新聞

【青汁新聞 No.44】 平成13年(2001)1月1日 青汁で健康を守る

投稿日:2017年9月26日 更新日:

【青汁新聞 No.44】
平成13年(2001)1月1日

****************************

青汁で健康を守る
〈青汁は栄養調和の決め手〉
(写真/nirohakase.jpg)

●ビタミン、ミネラルの供給源は有色菜
人間に不足しがちなカルシウムなどのミネラルやビタミンがうまくそろった供給源としては、どんなものがあるのでしょうか。
主食品では、麦、豆、いも。タンパク質食品では、全体食できる小魚、牛乳、卵、レバーなどの内臓などがややよいのですが全部うまくそろったものはありません。
そこで、どうしても果物や野菜(海草を含む)類に求めることになります。
しかし、一口に果物、野菜と言っても、その成分にはかなり差があります。
果物では、みかん類のほかはたいしてよいものはありません。野菜では、大根、白菜、なす、きゅうりなどの”無色菜”には貧弱な栄養しか含まれていません。
すぐれているのは”有色菜”です。有色菜のなかでは、一般的にはトマト、にんじん、かぼちゃなどの黄色菜がもてはやされる傾向にありますが、栄養的には緑葉菜に比べてかなり劣っています。
緑葉菜でも、せり、三つ葉、ねぎ、ちしゃ、しゅんぎくなどの色の薄いものは劣っています。また、色は濃くてもほうれんそうは、ビタミンこそ多いが、カルシウムが少ないうえに、大量にとると腎臓結石や膀胱結石の原因になるので、あまり適当でありません。
質のよいのは、緑色が濃くて、繊維が少々かたいもの、どちらかというと、一般にはあまり好まれず、むしろ家畜用に回されるようなもの、ケール、大根葉、かぶの葉、キャベツの外葉、みずな、小松菜、あぶらな、CO(合成あぶらな)、にんじん葉、パセリ、しそなどです。
これらの緑葉には、ビタミンはそろって多くあり(A、B1、B2、B6などのB群、C、E、K、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸その他)、カルシウムなどのミネラルも多く含まれています。
しかも、その吸収は非常にいいし(緑葉菜のカルシウムの吸収は牛乳のそれに近いと言われている)タンパク質も動物性タンパク質に匹敵する良質なものが含まれています。つまり、緑葉菜は、ビタミン、ミネラルのほか、すぐれたタンパク質の供給源でもあるわけです。
したがって良質の菜っぱを十分にとれば(緑葉食)、そこから得られるビタミンやミネラルの働きにより、ほかの食品からのタンパク質、脂質、糖質などの燃焼がむだなくできるので、たとえほかの食品の摂取が少なくても、健康を維持することができるのです。
しかし、このことは、取り入れる菜っぱ類の成分が完全に利用されることが前提となっています。ですから、食べかた(調理やそしゃく)が不完全な場合には、失われる成分が多いため、なかなか理屈どおりにはまいりません。成分が熱などで失われないようにするためには、生で食べることが必要ですし、また、十分に吸収されるためには、よくかみ砕かなくてはなりません。しかし、これはなかなか難しいことです。

●生を利用できる青汁
そこで、そのまますりつぶして汁を飲もうというアイディアが出てきました。これが青汁です。青汁にすれば、楽に大量の生野菜が食べられるし、繊維が多くて食べられないような野草や木の葉も利用できます。
成人は普通一日あたり1〜3合(180〜540cc)の青汁が必要です。1合の青汁をとるのに、緑葉200〜500gが必要ですが、2合なら400〜500g。400〜500gの野菜を食べるのは大変ですが、2合の水を飲むのは、なんでもありません。
野菜をすりつぶすことによって失われる成分が多少はあるかもしれません
が、調理の熱や不完全なそしゃくで失うものよりはるかに少ないはずです。また、青汁にすることにより含まれているビタミン、ミネラルが非常に吸収しやすくなります。

****************************

新世紀スタートラインに立ち

より高い品質でより安定的に 一歩、一歩前進してまいります。

穏やかな新春とともに、21世紀の扉が開かれました。
遠藤青汁高知センターのグループでは、愛飲者の皆様方に、より高品質な青汁を、より安定的にお届けできるよう、生産設備の充実、品質管理の徹底、原料供給体制の強化に地道な取り組みを続けています。
戦争の世紀、動乱の世紀、経済成長の世紀と言われた20世紀に替わり、21世紀は前世紀が失ったかけがえのない自然環境や、人間生活の落ち着きを取り戻す世紀になるといわれます。
そのような世紀のスタートラインに立ち、青汁が、皆様の健康でバランスの取れた食生活のために少しでもお役に立てる意味は大きいものであると確信し、一歩、一歩前進しています。

****************************

青汁タンクの増設

より多くの皆様に新鮮な青汁を供給できるよう、日産8万本の製造に対応できるタンクを増設しました。
****************************

株式会社ノムラファーム新社屋

原料野菜ケールを、安定的に供給する役割を担い、昨年6月に設立されたノムラファーム。このたび新社屋が完成しました。契約栽培農家と一体となって研究開発に励み、自然の恵みを最大に活かした無農薬有機栽培のケールを責任を持って生産、供給し続けます。
****************************

原料保管冷蔵施設
栽培農家より搬入された原料(ケール)は厳格に選別され、製品製造までのわずかな時間も品質を劣化させないため、一定の温度環境で保管されます。
****************************

遠藤治郎先生宅を訪問(愛媛販社)
(写真/jitakuhomon.jpg)

去る10月15日(日)、愛媛販社一行が、倉敷市の遠藤治郎先生のご自宅を訪問しました。
丘の上のご自宅から、毎日歩いて病院まで出勤されていたこと、自宅の菜園で取れた野菜・果物をご近所の人達に分けてあげていたことなど、故遠藤仁郎博士の在りし日のご様子をお伺いするなど、ひと時をすごしました。
仁郎先生がことのほかお好きであったという熟し柿をいただき、先生の遺徳をしのびました。

-青汁新聞

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

no image

【青汁新聞 No.70】 平成19年(2007)11月1日 「メタボリックシンドローム〜メタボリックシンドロームのメカニズム&予防法〜」

【青汁新聞 No.70】 平成19年(2007)11月1日 **************************** 医療現場からのメッセージ 「メタボリックシンドローム〜メタボリックシンドロームのメ …

no image

【青汁新聞 No.62】  平成17年(2005)7月1日  疲れ目、視力の低下など

【青汁新聞 No.62】 平成17年(2005)7月1日 **************************** 疲れ目、視力の低下など 「目のSOSサインには「ルテイン」が効果的」 老化が原因と見 …

no image

【青汁新聞 No.55】  平成15年(2003)10月1日  青汁で肝臓を守る 

【青汁新聞 No.55】 平成15年(2003)10月1日 **************************** 青汁で肝臓を守る 去る9月10日(水)遠藤治郎博士をお迎えし、愛媛販社にて第6回青 …

no image

【青汁新聞 No.77】 平成21年(2009)8月1日 「鉄欠乏性貧血について」

【青汁新聞 No.77】 平成21年(2009)8月1日 **************************** 医療現場からのメッセージ 「鉄欠乏性貧血について」 〈私がお伝えします〉 南国中央病 …

no image

【青汁新聞 No.86】 平成24年(2012)2月1日 「新発売・豆乳青汁〜遠藤青汁の『不易流行』〜」

【青汁新聞 No.86】 平成24年(2012)2月1日 **************************** 医療現場からのメッセージ 「新発売・豆乳青汁〜遠藤青汁の『不易流行』〜」 〈私がお伝 …