【青汁新聞 No.77】
平成21年(2009)8月1日
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医療現場からのメッセージ
「鉄欠乏性貧血について」
〈私がお伝えします〉
南国中央病院・副院長 速瀬啓純(はやせよしずみ)先生
人間の体の中に存在する鉄は4gで、生まれたときから死ぬときまでその量に変わりはありません。食事によって毎日1㎎の鉄が体内に入って、腸の粘膜の脱落などに依って毎日1㎎の鉄が失われ、ちょうど差し引きゼロになるように調整されています。
しかし、女性の場合は思春期の訪れとともに生理が始まり、1回の生理で60㎖の血液が失われます。血液1㎖中には鉄が0.5㎎含まれており0.5㎎×60㎖=30㎎の鉄が生理のたびに体外にでていくことになります。したがって、30才前ぐらいになると7〜8割の女性が鉄欠乏性貧血に陥るとも言われています。
鉄は十二指腸や小腸から吸収され、主に赤血球のヘモグロビンという酸素を運ぶものになります。だから鉄が不足して赤血球が減少してくると疲れ易くなったり息切れを起こしたりするのです。中には異味(いみ)症といって生米や氷などをかじるようになる症状をきたすこともあります。
鉄が不足してくると体は吸収力を増して対応します。しかし、日本人はお茶を飲む習慣があり、お茶に含まれているタンニン酸(カテキンとも言われています)が鉄を酸化させて吸収できない形にしてしまうのでやっかいです。けれども、病院で鉄欠乏性貧血の診断を受けて鉄剤が処方された場合は1錠あたり50㎎や100㎎の鉄が含まれているためお茶を多量に飲んでも全く問題がないことが証明されています。
臨床の現場にいると男性の鉄欠乏性貧血もよく見かけます。中学生や高校生の男子の場合は、まず陸上部に在籍して中距離や長距離の選手であることが多く、『行軍貧血』と言って足の裏で赤血球を破壊するために生じてくる貧血です。これは鉄剤の内服で軽快が得られます。問題なのは成人男性の場合で、失血を伴う消化管の疾病が存在していることがほとんどです。つまり、胃・十二指腸潰瘍や痔のような良性疾患から胃癌や大腸癌のような悪性疾患の存在です。したがって、成人男性に鉄欠乏性貧血を認めた場合は内視鏡に依る食道、胃、そして大腸の検査が必要となります。
定期的に採血してチェックを行うことは本当に大切なのです。
尚、青汁(葉酸)はビタミンB6と共に鉄からヘモグロビンを合成しており、鉄欠乏性貧血の改善にも関与しているといえます。
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〈今季のひとこと〉
青菜(くさ)食(は)めば よろずの病 自然(おのず)から消えゆくことの まこと奇妙(おか)しき
(医学博士 遠藤 仁郎 著 「あおむしのねごと」より)
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高知市帯屋町に待望の青汁スタンドができました!青汁堂オープン!!
高知城の南東に位置する場所に、最もにぎやかな通り「帯屋町商店街」がある。その始まりの場所に、遠藤青汁スタンド「青汁堂」がオープンしました。
〈青汁堂の周辺〉
●「ひろめ市場」「日曜市」、まさに高知の中心地!
前には高知の特産品を扱うお店がたくさん入った「ひろめ市場」や名物「日曜市」もすぐそばにあり、県内外のお客様をお迎えしています。
また、高知の夏の風物詩といえば「よさこい祭り」。青汁堂の前は帯屋町商店街を踊る踊り子たちがスタンバイする場所でもあり、その時期はとてもにぎやかになりそう。
〈青汁堂のメニュー〉
●定番・青汁ドリンクからフードメニューまで!
大きな青汁の看板を目印に店内に入る。
メニューには青汁ストレートはもちろん季節のフルーツやしょうがなどとのミックスがサイズ別に。また、当店一押しの野菜のヘルシーハンバーガー、青汁を使ったクッキーやアイスも。モーニングセットもあります。
定番の「青汁ストレート」(左)と、人気の「豆乳ブルーベリー」(右)
【編集人の突撃レポート!!】
「青汁堂」特製バーガーとデザートを食べちゃいました★の巻
(1)この日はニンジンバーガーに挑戦。え?メインがニンジンですか??って感じですけど、あ〜ら不思議!ニンジンのゴママヨ風味とパンが相性抜群!美味しくクセになりそう。他にも青菜を使ったハンバーガーやフィッシュバーガー系もあるんです。お客様からも人気上々で、まさにファストフード概念を覆すメニュー。
(2)さらに、青汁入りのアイスをいただきます。この日風邪でつれていた我が家の3女もパクパク。おもわく取材に貢献してくれることになりました。風邪もすぐに治りそうです。
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青汁堂
高知市帯屋町2丁目4-12(ひろめ市場南隣)
■営業時間/8:30〜19:00(水曜日のみ12:00〜19:00)年中無休
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おてがみ紹介(旧販売店 桑名様より)
想えば30年前、女性セブンの遠藤博士の記事で青汁なるものを知り、奥様の「いらっしゃいませんか」の電話の声に惹かれ、善通寺で生まれた初孫の顔を見がてら岡山の向う山のご自宅を訪ねさせて頂きました。先生の「自分で作った物を人様に飲ますことはいけない」と言われ一枚の青汁新聞を渡されました。それで故野村社長を知り、以来28年間販売店をやらせていただきました。
その間、世間ではアマチャヅルが良いとか、あれが良いこれが良いと次々健康飲料のブームがあり、本数が減り続けて、いけるだろうかと不安になったときも何度かありました。その度社長の「本物は絶対残るから大丈夫」と励まされ頑張った事でした。たいした普及も出来ませんでしたが、生活を支えられ社長に受けた大恩、会社の皆様に大変お世話になった事を今更ながら感謝に堪えず、紙面をお借りして厚く御礼申し上げます。青汁の仕事をさせていただいた事、私の人生の誇りだと思っています。
この紙面をお借りしようと思ったのはMRIを撮る機会があり、診ていただいた先生があなたの脳は100歳まで生きられますよと言って下さいました。それは、わかりませんがまさに30年間青汁を飲み続け、教えられた食の知識を自分なりに慣行した結果だと思い嬉しくなりました。遠藤博士の「病の根元はすべて血の濁りである、イモ・マメ・ナッパ」はまさに金言だと思います。そして「青汁はオギャアと生まれて墓場まで」と一生続ける事だと思います。
女性セブンの記事の中では、「今飲ましたいのは妊婦である」と言われておりました。私がオススメした妊婦の方の大部分の方が母乳がたくさん出られたことを思い出します。もう一つ、世間では色々の青汁が出回っておりますが、生の青汁の素晴らしさを知ってほしいものです。
今私は福岡に住んで遠藤青汁が飲めないので色々の青汁を試してみました。その結果、遠藤青汁に勝るものはなし。遠藤青汁は日本一であると実感いたしました。私は今は無農薬で野菜を作り自分流にアレンジして毎朝飲んでおります。
愛飲者の皆様、営業所販売店の皆様、誇りを持って頑張ってください。福岡よりエールを送りつづけます。