【青汁新聞 No.63 拡大版】
平成18年(2006)1月1日
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【青汁教室】
「食べすぎが引きおこす病気の予防と改善」
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遠藤青汁愛媛販社主催による『第8回青汁教室』が、平成17年9月14日開催されました。
今回の講演では「病気にならない体づくり」をテーマに、島根医科大学名誉教授の遠藤治郎博士がお話しされました。
その中から、食べ過ぎの病気「メタボリックシンドローム」について一部ご紹介します。
●食べ過ぎの病気メタボリックシンドローム
今回寄せられた質問の中に高脂血症の例がありました。見た目には至って健康そうに見えますが、中性脂肪の数値が異常に高いことがわかったといいます。
医者なら経験のあることですが、血管から採血をしたり、注射するとき、すぐ針がつまって散々苦労することがあります。これは血が粘って凝りやすくなっているからです。こういう人は、血管の中で血の固まる病気(血栓症)にもなりやすいのです。心臓の冠状動脈の血栓症(心筋梗塞)、脳の動脈の血栓症(脳梗塞)などです。これらの病気は日本では以前は少なかったのですが、生活の欧米化と共に、近年次第に増えています。血が粘り、固まりやすい状態は、血液の脂肪分(コレステロールや中性脂肪その他)が増加していることと関係が深く、高脂血症といいます。この高脂血症が動脈硬化と関係が深いこと、脂肪、特に陸棲動物の脂肪分(牛・豚脂、乳脂などの飽和脂肪酸の多い脂肪)や糖分(砂糖、菓子、精製穀)の摂りすぎの結果であることが分かってきました。
高脂肪食と運動不足に代表される現代の生活習慣は、高脂血症、糖尿病、高血圧などを発症しやすい状態をつくりだしています。生活習慣病と呼ばれる病気群で、患者の自覚症状は少ないが、放置しておくと、やがて動脈硬化に基づく病気や心筋梗塞の発症リスクが高まるのです。
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今日では、症状の改善のみならず、(川にたとえれば)より上流に存在する要因を捕らえ動脈硬化性の病気を予防しようとする考えが強くなってきました。人類の祖先は、飢餓に生き残るため、エネルギーを効率よく取り込み、貯蔵し、利用を規制する遺伝子を進化させてきました。現代の飽食・運動不足の社会では、この遺伝子をもっていることがリスクを引き上げているのです。これをメタボリックシンドロームといいます。
肥満の原因は運動不足と食べ過ぎですが、もっと正確に言うと、熱量の多い精製した穀物(食べやすく、おいしい)や糖分(菓子)、熱量・蛋白質の多い肉類、そして特に熱量の多い脂肪分の摂りすぎです。高脂血症を防ぐには
(1)野菜、きのこ、海藻を多く摂る
(2)青背の魚をとる
(3)甘いものを控える
(4)過食と間食をさける
という指導がなされます。
肥満、高脂血症、糖尿病の治病(病気治療)の基本は、共通して
(1)食事の注意
(2)運動(体を動かすこと)
(3)摂取カロリー制限(少食の薦め)
高血圧では、食の基本は
(1)栄養素密度の高い、バランスのとれた食を少なめにとる
(2)減塩
(3)禁煙をすること
塩分を減らしても血圧が下がらない人もあるでしょうが、太り気味であったり、食べ過ぎであったりしている方が、少食にするだけで血圧によい影響(安定した血圧)がみられるものです。
医療機関での高血圧に対する標準的アプローチは、まず生活習慣の是正を試み、その結果を見て、薬物治療に入ります。継続的に薬を飲まなければなりません。合わせて生活習慣の是正について努力します。これまでの多くの方が、青汁の飲用が血圧の安定に貢献していると述べています。青汁に含まれる成分(カリウム)が食塩の害(ナトリウム)を抑えます。但し、腎臓機能の著しく低下している人は、青汁飲用は注意が要ります。
肥満者、高脂血症、高血圧、糖尿病など、メタボリックシンドロームの概念に登場する病気は、いずれも生活習慣の修正が治病に必要なことを理解してください。毎日の食事は、菓子やアルコールなど嗜好品の撮り方は過ぎてはいないか、体は動かしているか、ストレスのかかり方はどうか、などを点検して頂いて、誤りに気付いたら、強い意志を持って、是正にとりかかっていただきたい。病気にかかったり、体のある部分の不調を訴える人は意外に多いものですが、そのほとんどの方が、過去の生活に直したいところがある事を思い当たるでしょう。つまり何がマイナスの生活にさせたかを反省することなしに、薬物だけでこれを治そうとしても満足できる結果を生むものではありません。
病気をもつ体は、ビタミン・ミネラルをより多く必要とすると言われています。食事の構成を考える際、より多くの緑黄野菜を食べることを心がけますが、ここでも栄養バランスの取れた食を実現するのに青汁の活用が貢献します。
こう申し上げてきますと、すでにお分かりのように、青汁を取り入れた健康法と青汁を取り入れた治病法は、本質的には同じです。健康者は、これによってますます壮健となり、病弱者は、これによって治癒を早め、健康を回復します。先にも述べたように、栄養のバランスをよくするために、少量でも利益が得られるでしょう。しかし、病気の場合は、大量に飲み続けて、ようやく体によい結果を与えるようです。個々の例で違うのですが、これまでの経験上、大量の青汁を飲んで効果が出ている理由を、栄養バランスの面だけでは説明できず、まだ未知の働きが貢献しているのであろうと推測できます。
繰り返し申し上げておきたいことがあります。青汁の効力を信じすぎて、青汁さえ飲んでおれば薬も要らないと思い込んでしまう方があります。しかし青汁はそういうものではありません。難しい病気の場合は勿論ですが、一旦病気を発病している時は、どうしても医師の指示に従わなければなりません。
もともと青汁は生のナッパをたくさん食べる方便として考えられたものです。青汁自体はただの飲み物に過ぎないのです。それ自体に特別の薬効成分があるわけでもないのです。ただ青汁の中に含まれる栄養成分が、ある薬の働きに影響を与えることがあることは一般の人も、医師、看護士とも知っておらなければなりません。薬物と青汁をあわせ飲むときには、医師等に相談してみてください。青汁を避けた方がよいと言われたら、その理由を尋ねるようにしましょう。青汁を治病法に取り入れることは、今日では代替医療(統合医療ともいう)の範疇に入れて考えられています。米国では国立衛生研究所が代替医療の研究を進めています。日本では依然として、経験だけに頼る低いレベルの民間療法とみて、患者の声に耳を傾けない医師が多いのは残念なことです。指導的な医療機関の医師の関心は低いですが、西洋医学の流れに沿った検証が重ねられれば、やがて理解が確実なものになるでしょう。
(遠藤治郎先生より)
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遠藤治郎(えんどうじろう)
1931年 京都市生まれ
1956年 京都大学医学部卒業
1964年 京都大学大学院医学研究科修了 内科学専攻、医学博士
1964〜1967年 カリフォルニア大学ロサンゼルス校 医学部留学 内分泌学専攻
1967〜1978年 京都大学医学部講師 医療技術短期大学教授
1979〜2000年 島根大学に移り、教授を経て副学長(医療担当)ならびに医学部附属病院長
2000年 退職し、島根医科大学名誉教授 遠藤青汁啓蒙運動を継承
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われらあおじら〜
家族3代にわたって青汁を飲んで下さっているという情報をキャッチしたので、高知市布師田の(株)田村製缶さんにやってきました。取材に行った時に丁度主役の有都くんはお食事中。お母さんのあきこさんにお話を伺います。
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【遠藤青汁】すみません。お食事中に。どうぞよろしくお願いします。
【あきこさん】よろしくお願いします。
【遠藤青汁】早速なんですが、お弁当、白身のお魚のフライとこんにゃくとニンジンの煮物など、子供さんだったら結構好き嫌いありそうなメニューですよね。
【あきこさん】ええ、うちは小さい頃から青汁を飲ませているし、全然好き嫌いないんですよ〜。キノコ類とか納豆なんかも大好きです!
【遠藤青汁】それは助かりますね〜。食事を覚えていくときには結構好き嫌いのあるお子さんだと栄養面が気になりますからね〜。
【あきこさん】そうなんです。
【遠藤青汁】青汁をはじめて飲ませてみようと思ったきっかけってなんだったんですか?
【あきこさん】当時は有都のおじいちゃんとおばあちゃんがとっていまして、興味半分ですね〜。飲むかな〜。どんな顔するかな〜。といった感じでした。(笑)
【遠藤青汁】初青汁体験はいかがでしたか?
【あきこさん】それが、普通にゴックンって飲んだあと、「もっと」っていう顔で催促してきたので驚きました。その時はまだ確か離乳食をはじめた頃でしたから、生後6〜7ヶ月頃かな。3分の1くらい飲んだと思います。
【遠藤青汁】それからずっと飲んでくれてるんですね。青汁を飲ませて気付いたこととかありますか?
【あきこさん】やっぱりお通じですね〜。初めて飲ませたときも、30分以内にスムーズなお通じがありました。
【遠藤青汁】当社遠藤青汁は食物繊維が豊富ですし、原料のケールという野菜には成長期のお子さんには欠かせられないカルシウムやビタミンが豊富なんです。また、奇跡のホルモンと呼ばれるメラトニンは質のよい睡眠をとる手助けをしてくれますよ。
【あきこさん】職場に連れてきている時も、元気に遊んでは、ぐっすり眠ってくれて助かっています。
【遠藤青汁】今日はお忙しいとこありがとうございました。これからもよろしくお願いします。
【あきこさん】こちらこそ!ありがとうございました。
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田村有都(ゆうと)くん
高知市高須・1歳5ヶ月
[好きなもの]宅急便の車。どこを走っていても必ず見つけて大喜びです。
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北陵中学校2年生が仕事を体験
10月26日〜29日、北陵中学校2年生5名が当社の仕事を体験し、お礼の手紙を送ってくれました。その中には、3日間という限られた中で精一杯頑張り、貴重な体験であったこと、個々にとって大きな財産となった、などの感想にお礼の言葉が添えられていました。
近い将来、今日の経験を活かし、社会で活躍して欲しいと思います。
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おいしい!風土ピア高知フェア
高知県内の農畜水産物やそれらを使った加工品などを一堂に集めた「おいしい風土ピアこうちフェア」が高知市中央公園で11月5日(土)・6日(日)開催された。
「牛乳もち投げ」、「ふれあい牧場」や「地産地消クイズラリー」など盛りだくさんのイベントで大勢の人が訪れ、遠藤青汁高知センターもこれに出店。たくさんのお客様に青汁を試飲していただきました。2日目はあいにくのお天気でしたが、1日目は晴天にめぐまれサンプルジュースをコップに入れるのが間に合わないくらいの大盛況。親子連れも多く、子供さんが意外に飲めると喜んでくださった方や高齢の方も多数足を止めて下さいました。ビタミンやカルシウムたっぷりの生の青汁を是非食卓に取り入れていただければと思います。
(写真/63_fudo1.jpg)いらっしゃい!(営業の門田、西谷)です!
(写真/63_fudo2.jpg)案外飲めるねぇ。こりゃえいかも。
(写真/63_fudo3.jpg)おいちい! あおしる
(写真/63_fudo4.jpg)すみませーん 順番にお願いしまーす。
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あけましておめでとうございます
ご愛飲者の皆様におかれましては、清々しい良いお年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は幸いにも大きな台風もなく、何とか順調に青汁の配達ができましたので、社員一同胸をなでおろしています。
しかしながら、世の中誠に乱れていると皆さんも感じておられるのではないでしょうか。
昨年のオレオレ詐欺や、鳥インフルエンザ等の食の不安、そしてきわめつけは耐震設計偽造事件、幼児殺害事件等々、当事者として考えるだけでも恐ろしく、ぞっとするような事柄が静かに広く浸透してきています。
これは個人個人のモラルの低下と思う反面、その陰には日々の生活習慣の乱れ、食生活の乱れが少なからず関係しているのではないかと他人事ではなく考えさせられます。
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当社では昨年新商品として青汁入り豆腐を開発、販売するに至りました。今のところ順調に売上を延ばしております。当社の製品が、食育を通して皆様のお役に立てれば大変嬉しく思っております。
そして、今年は香美郡夜須町からスタートして設立30周年記念の年となりました。(ちなみに娘も30歳となりました)
30年という年月の内には、様々な事がありましたが、現在も変わらずご愛飲頂いております皆様には、設立当初から長く続けてくださっている方々もたくさんいらっしゃいます。そんな皆様や販売店のたゆまぬ努力のお陰様で現在があると思います。これからも益々精進していく所存でございますので本年も今まで同様、どうかよろしくお願い致します。
平成18年1月
遠藤青汁高知センター 代表取締役 野村かよ